【動力分電盤の端子台の過熱による短絡】
動力分電盤のスイッチを入れても、ブレーカーが落ちるという連絡を受け出動。
絶縁測定するも異常なし、スイッチを入れると火花が出てブレーカーが動作。
火花が出たところを見ると、端子台が緩みから熱を持ち隣の仕切り部分が溶けて
短絡ということになってました。
管理人に話をして、端子台から外し直接つなぐことで対応しました。
【非常用発電機の絶縁不良】
年次停電点検にて低圧絶縁測定時に絶縁不良発見(0.03mΩ)
非常用発電機のブレーカーを切って測定するも絶縁はそのまま。ヒーターの可能性を考えるもブレーカーが見当たらず、非常用発電機の裏側の扉を外すと直で入ってました。
コネクタを外し絶縁測定すると絶縁良好。
ヒーターの不良を施設担当者へ報告し終了しました。
【空調チラー室外機が故障表示で動作しない】
客先より空調機のチラー屋外機が故障表示となってるので見てほしいと連絡があり出動
現場で話を聞くと、室内操作リモコンはエラーが出てないと言うことで屋外機をみると故障表示になってた。
パッと見では分かりづらいが、サーマルリレーのトリップ復帰(青)ボタンを押すとリセットがかかり正常に動作しました。室内操作リモコンにて動作確認して無事に終了。
【外灯より漏電があり原因調査】
夜に絶縁監視装置から漏電警報が届き、現場へ向かう。目ぼしい当たりを付け、その外灯をOFFにして翌日対応。
明るい午前中に再度現場へ行き、外灯回路のマグネットを絶縁測定し不良個所を再度確認
外灯のボックスを開け端子台を確認すると錆が予想以上だった。
離線し、端末処理を行い。外灯の数か所同じ作業を行う。
絶縁が少し回復したので、今回はここまで
設備が湿気の多い場所にあるため、外灯全体が同様に錆ていると思われる。
【タイマーのズレによる外灯の動作】
外灯はタイマー設定で、太陽が落ちた頃に点灯するように設定してあることが多いです。
最近は電池が内蔵してあり、停電してもタイマーがズレないような仕組みとなってますが、
昔は停電や停電点検、ブレーカーが動作したことによりタイマー装置がズレ調整が必要だった。今回の物件も設備が古いため手動にてタイマー調節して対応
対応時は13時過ぎで8時間近くズレがあった。
夏と冬では暗くなる時間が違うので、赤いピンを引き抜き外灯を付ける時間に差し込む。
冬だと17時半にはONとなるようにしたい
【非常用発電機のエンジンの圧縮漏れ】
非常用発電機を始動して数秒間だけですが蒸気が噴き出すような状態になっています。
エンジンオイルもなくなるので補充が必要です。
この状態で非常用発電機が動作するとエンジンが壊れるため、停電時も使用できないようにして修理待ちとなります。
【非常用発電機の自動制御不能による手動投入】
年次停電点検の際、非常用発電機の自動起動は確認できましたが、復電後の自動停止が出来ませんでした。[ダブルスロー]
リレーが複雑だったため動力ブレーカーをすべて投入した状態で非常用発電機が停止できるか確認しましたが、非常用発電機が起動して3分後に停止、その後すぐに動作
この繰り返しとなりましたので、非常.保安動力盤にあるスイッチを手動にて
「発電電源」→「商用電源」に切替ました。
その後、非常用発電機を停止。
ループに入ったときは操作レバーを付けて手動投入すると良いです。
【主任技術者不在による波及事故】
担当の主任技術者が不在のため、点検をしないまま長期間経過
結果として、PASの不良がわからず近隣を巻き込んだ波及事故となりました
ターゲット表示はあるがPASは動作しなかった
電気工事店より事故応動の依頼があり、継電器試験、高圧絶縁測定、低圧絶縁測などを行いました
【ヤモリが断路器の碍子に登りPAS動作】
周囲に自然が多いキュービクルでは珍しくありませんが、ヤモリや蛇がキュービクルに侵 入して全館停電となることがよくあります
対策としてキュービクル周囲に除草剤を撒いておくと雑草も枯れ、蛇やヤモリも近寄らなくなるため効果的です
今回はヤモリを取り除き、絶縁測定で異常がないことを確認して復電となりました
【電線の劣化により架空線の外装が破れ短絡によるキュービクル内ブレーカー動作】
キュービクル内のブレーカーが動作し絶縁はほぼ0MΩ。建物内の電灯盤は主幹2次側の問題はなく、一次側の間が不良。架空線で分岐があり結論として電線の外装が破れていました。
対策というと難しいですが、架空線が多すぎることと保護管が付いていなかったこと
電気工事士による処置で絶縁は回復しました
【キュービクル扉の劣化による蝶番の破損】
キュービクル(受変電設備)は設置状況により寿命は異なりますが、
今回は屋外で30数年が経過して、あまりメンテをしていなかった設備
月次点検をする際に蝶番部分に油をさしていれば寿命はかなり長くなります
我々が担当する設備は蝶番に油をさすことで滑りをよくして長く使用できるように心がけています
鉄工所の職人へ依頼し、対応してもらいました